fgo-5(死ぬまで一生愛されてると思ってたよ)

アンタは確かに俺のことを女にしたし、俺もそれでいいと思った。その手と体とが、この皮膚を優しく撫でて、そのかさついた唇が胸に吸い付いてくるのを、俺は幸せだって感じていた。だから俺はその時からアンタの女であり続けて、アンタも俺を女としてきた。アンタのことは多分、結構知っているつもりだから、アンタのすべてをぶつけてくれたって俺は壊れやしないって訴えずに、思うがままにするのを責めたりはしなかった。そういうのを求めないって分かっていた。だから俺は、俺はアンタの、心が、安まる、気負わなくてもいい場所としていようと黙っていたんだ。実際どうだった? そこらの女みたくわめかなかったのは、随分と心地よかったろ? 安心だってしただろ? 俺はそういう関係がずっと続くと思ってたんだよ、アンタの愛がさあ、一切の形を変えずにあって、俺はここでだって、アンタの女であれるんだって。それが、それがなんだ? なんだよ、おい、フェルグス、それはあんまりじゃあないか。それは違うだろう。なあ、なにを言ってるんだ、なにをしているんだ、なんでそんなものを抱えるんだ。それはアンタが今まで誰にだって与えてこなかったものじゃあないのか、それを今更、こんなところで、そんなものに、あっさり形を変えてしまうっていうのか。あんまりじゃないか。俺だって確かに、そいつのことは好ましく思っているさ、でも、アンタ違うじゃないか。なんだよそれ、俺とのことはなんだったんだ。そんなあっさり触れずにおけるんなら、俺だってそれが欲しかった。それは、だって、アンタが今まで誰にだってやらなかったものだ。俺だって。俺は、俺が、俺が焼べたものはなんだったんだよ。なんのために、全部燃やし尽くしたんだと。あの無惨な炎が、あまねく陵辱をなして殺し尽くした俺の姿はなんだったんだ。木の檻で、見届けた、死は、なんだっていうんだ。すべて無駄じゃないか。ふざけるなよ。俺はもう十分にアンタを許してやってきた、散々に許してやった、これほどとなく許した。もう十分だったろ。もういいだろ。もうやめるわ。許すのは、やめる、ああ、やめる。言っておくが、これはアンタがしむけたことだ。俺は、ここでだって従順にアンタの女として在ってやろうと考えて、それをしてきてやったんだ。裏切ったのはそっちが先だ。誓約でもすればよかったかって、しないほど信じていたんだよ。ああ、本当にむごい、ひどい男だ。だから俺はやめた。なにもかもを、今までの皮を、燃やしてやったよ。十分だ。アンタを甘やかしすぎたんだ。これからは、俺がやりたいようにさせてもらう。 「じゃなきゃ釣り合いがとれやしない」  フェルグスの体に触れてみると、やはり、というべきか、随分と乾いた感触をしている。大樹の幹のように、堅固なものだ。相変わらず何を言う事もなく、ただ黙って俺のしたいようにさせているのは、余裕からなのだろうか。指先が触れ、動く度に、体にルーンを施されても? しかしフェルグスは何も言いはしない、が、そう、思い出した、そういう風にしたのだった。だからフェルグスはこれから先に何の反応もしめしはしない。ただすべてが終わったときに、己の体を見下ろして愕然として、青ざめて、くれるだけだ。呪いだよ、呪い。あれほど女を怒らせると厄介だって言っていたくせに。潜り込ませた指を締め付けてくる境界は、塗り込んだ薬によって瞬く間に緩んでいった。初めて触れた肉の熱さは、俺のことをよくぐずぐずにしてくれた熱によく似ている。ああ、いいな、と。俺は、女でなくったって、アンタにこうやってぐずぐずにされて、形がなくなっていくのか。だがそれを己に許してはいけない。「ま、次だ。次は、溶けたっていいだろ」ぐぼぐぼと音を立て始めて、緩んだままに汁を垂れ流す穴は、まるでアンタが触れたあとの俺みたいだった。アンタも今の俺のような、浮ついた気持ちを抱いて、これをみていたのだろうか。だったら、嬉しいな。許しはしないけど。鼓動すらやめたのかというほど、ぴくりとも動かないままで、瞼だって震えない。木偶みたくなったアンタにようやっと、突き入れる。同時にこの胸を焼き尽くさんと燃え上がった炎の熱よ! 俺はアンタを犯している。犯しているぞ、なあ。どれほど乱暴に揺さぶったって、なにもかえってきやしない。俺が刻み込んだルーンだけが煌々としていて、身の内の熱さと眩しいほどの光に、まるで二人して燃えているかのように感じる。それもいいかもしれない、俺とアンタ二人で惨めに燃えていなくなるのは、いい考えだ。なにもかもが終わったら、そうして消えてしまおう。そのときは、アンタが愛したアイツも、他のやつらも呼んで、俺たちを囲ませよう。我が身を燃やす、見えぬ炎を囲ませて、アンタと二人消えゆく様を見送らせるんだ。アンタはどう思うだろうね、最後まで守ってやれないことに、俺と消えちまうことを、どう思うんだろうな。後悔なんてものを滅多にしないアンタが、俺の手でそれを浮かばせて、悔しそうにしてくれるのはなかなか楽しい。あー、いいよ。なあ、フェルグス、いいよ、最高だ。で、俺が存分にアンタん中に射精して、今日はそれでおしまいだ。手のひらをこれでもかと汚す精液を舐めながら、アンタのはきっともっとマシな味がするんだろうなと考えて、俺の夜は終わる。朝にはきっと、アイツの横で穏やかな顔して微笑むアンタをどれだけ嫌がろうともみなきゃいけない。俺の復讐の為すところ、それも見届けなきゃいけない。手を伸ばした、伸ばして、湿ったシーツをたぐり寄せた。なあ、フェルグス、俺はさ、