shamigashu

@shamigashu
日々の呻き
No.546, No.545, No.544, No.543, No.542, No.540, No.539[7件]
  • Posts
  • Media
  • Archives
  • Tags
わやしたパロの#仙魚 打つか!したのでがんばるぞ〜ので出し

 沈み込んだ気温を殊更押し潰したような寒さの中、襷掛けをした和装の男がシンクの前に立ち腕を動かしていた。蛇口から落ちた水はボウルに溜まっては溢れていき、流水に浸かった腸を赤みを帯びた手がゆっくりと揉みつけている。ボウルを蛇口から離し水を捨てる。傍に置かれていた袋を手にしひっくり返せば腸の上には大量の塩が広がった。
「出しっぱなしじゃねえか」
 背後から伸びた腕は蛇口を捻り水を止めるとシンクに肘をかける。その動きに従って見えた姿を横目に男は挨拶がてら微笑みを浮かべた。腸に塩を揉み込むよう洗う手を止めると、二の腕に顎を乗せて覗き込む男の名を口にする。池上。続けて、来ていたのかと問いかける。何にすんだ。腸から目を離さず池上は質問を新たに投げ返した。男は塩と水気に覆われた手を何度か握り込む。冷たさに塗り固められた関節の動きはぎこちない。今日は一段と寒いからな、鍋だよ。下処理を施していた腸に再び触れてから、男は池上の後ろへ目をやった。麻袋が微かに震えている。新鮮そうだ。揉み込む腸の感触は元あった柔らかな膨らみから変わり、塩洗いによって引き締まった固さを持ち始めていた。魚住のお眼鏡にかなうかね、と池上は笑う。一歩引くと踵を返して麻袋を持ち上げ縛られていた紐を解く。開いた口から乱雑に引きずり出そうとするのを、丁寧に扱えよ、と止めれば池上は麻袋の口を外側へ丸めるように手を動かす。
「こんなもんで味が変わるかよ」
「食材はどれも繊細なんだ」
 あーはいはい、話半分の態度を隠さない池上を気にすることなく、麻袋から出された食材の全身を目に納めると魚住は、父さんは、と呟いた。
「すごいな、良い品だ」
「そうなのか? オレにゃ違いが分かんねぇけど」
 池上も大人しく座り込んだままの食材を細部まで覗くように目を動かす。
「なら梱包も丁寧にやんのに」
「昔からだからなあ」
 腸はほどよく固くなった、塩を洗い落とすために魚住は蛇口を捻る。父さんなりのこだわりかも。池上の手が食材の毛髪を弄る。
△△△
間を打て…と自分にキレてしまったのでメモがてら置く#海乾

1
 乾貞治が性的な関係を持ちかけた理由は、杜撰な計算の元そこそこ高い成功率を得たからだ。であるからこそ、二人の距離はさほど変わらぬものと踏んでいたが、海堂薫は思うより誠実な人柄の持ち主だった。

(中略)

 違えようなくすべてを焼き尽くす変化が乾の傍らで燻っている。互いに益無いことであろうに、何もかもの報いがきたと言いたげに海堂は息を吐く。
「アンタが始めたことだろうが」

2
 撃ち放たれる弾丸は男の心臓を突き破り、渇いた風の吹くままにその体を倒れさせた。決闘の仲介人が死体へと駆け寄り名誉の死に十字を切る。蛇の目を持つ男は、手製の棺を磨き待つ葬儀屋へ振り返る。

(中略)

 撃ち放たれた弾丸は男の喉を突き破り、よろめいた体が開かれた棺へと倒れ込む。見上げた葬儀屋の顔は夕日に塗れて不鮮明で、その指も十字を画くことはなかった。しかし男は充足を得ていた。己の血に汚れる棺こそ、安息の足掛かり確かであるからだ。

3
 青春薫には幼少期より埋まらぬ記憶の洞がある。ついて回る不可解な空虚は薫の感情を容易く不安定なものにして、それらは自己の崩壊を予感する巨大さをもっていた。

(中略)

 鮮やかな往時のなか、見知らぬ乾の指先が秒針さながら震えて腕を滑る。海堂薫の目は覚まされた。

4
 冬日影のなか色濃く落ちる縄目の痕は乾の手首に取り憑いて久しく、海堂はその影が視界にちらつくたび気づかず息を止めていた。

(中略)

 力無く横たわる指とを結び腕を引き上げれば、乾の手首が海堂の目へと収まった。縄目の影は消え去り、余映のみが記憶の中おぼろげに浮いている。△△△
魚住がどうにかなってる存在の方の#仙魚 は、仕事から帰ってきた仙道がキッチン周りの冊子を手にしてて、今はこんなのあるんですよ何か欲しいのありますかって魚住に聞きまくるんだけど
魚住もなんか気安い感じになってるので「お前って貢ぐタイプなんだな驚いたよ」と笑うんだけど
「えぇ?オレって昔からのそーゆータイプだったでしょ」
「そうだったか?」
「そうだったです。ほら、オレは仙道彰だから」
みたいな会話があって、ふーんて顔した魚住が
「ならお前からは何ももらってやらない」
といたずらに笑うので仙道が「あー!嘘ウソ!オレの気持ちの押し付け受け取ってくださいよ〜!」てへばりつく