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アーラシュの肌の熱さは、パラケルススの体に、よく、馴染んだ。包まれた指先と、耳から潜り込んだ吐息の熱が身の内を満たして、肋骨に守られた心臓をすっかり焼べている気持ちにさせられ、炎を逃がそうと足掻くよ…
7月20日夏休みになりました。今年の自由けんきゅうは、アーラシュを育てたいとおもいます。アーラシュとはなにかというと、5月にひろったたまごからうまれた生ぶつのことです。父さんと母さんにはひみつで育てて…
記憶が確かであるのならば、この両の手を握っていたものはいなかった。ささくれ汚れた木箱からは乾いた音が鳴り続けていて、口を開けばその中で、蛇と、鼠と、虫とが蠢いていた。この体を多くの手が掴み、木箱へと…
ころされる。「うっ…ひぐ、あ…ッ! ァ…ああッ」 ころされる。「はひっ、ひっ! や”ぅ”…んぅ、く…!」 ころされる。「あ”ッ! あ”あ”…!」「なあ先生、そっちじゃないだろ、」「ひぎィ…ッ!」 こ…
「俺の名は、ウルフシャだ」 響きはやけに馴染みが深く、横たわる身が感じている寒さを追い払うように温度があった。掴まれた手はそれを凌駕して焼けるような熱さだ、触れ合う輪郭がざらついた感触を挟み込んでいる…
1. 白く象られた指先が焦らすように熱を撫で上げる、息を詰め、開いた目が捉えたものは薄暗い部屋だ。時計の針が一つ進む音が響いた。起き上がりベッドを降りる。フローリングの冷たさが熱の夢を追えた後では心地…
「次はクリスマスの星、クリスマスの星だ。よい子の乗客樣方は存分に楽しんでくるがいい。なお停車時間は72時間となる」 サンタ衣装に身を包んだ車掌が通路をゆったりと歩んでいく、それを見送ってパラケルススは…
人通りの少ない通路の奥、物置とすらまともに使われていない部屋。「えっ?! こじろ、え?!」「これはこれは」 稀代の錬金術師は、局員のちんぽをしゃぶっていた。「んぶ♡ぅ、はふっ♡」 小次郎が姿をみせた…
火の海をかき分け走る。走る、走る、走る。空気すら燃え上がった、終末の中を、ただひたすらに走る。鋭く風を切る音が耳をかすめ、矢が足元に突き立てられた。「——ッ!」背後に目を向ける余裕はない、魔術ならと…
さびた柵の向こうには、ちょっと古びた洋館があって、壁にぬられた白いペンキはところどころ剥げていて、そんなものを隠すように蔦がへばりついていた。無造作に生い茂った草は、おれのひざくらいまであって、たま…